導入事例
OCI導入で事業成長に合わせた迅速かつ柔軟なシステム環境を従来の半分のコストで実現
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概要
マンション・ビル管理を中心に、法人・個人向けの住生活・不動産関連事業を幅広く展開する大和ライフネクスト株式会社では、業務システムのクラウドネイティブ化の方針のもと、オンプレミスシステムのOracle Cloud Infrastructure ( OCI ) への移行を進めています。この施策の背景や目的について、同社 デジタル統括本部 デジタル開発部 崎山 大介様にお話しいただきました。
課題
- Windows2008のサポート期限をきっかけにシステム環境のクラウドネイティブ化を検討
- オンプレミスの既存環境を維持したままクラウド環境への移行を希望
- よりセキュアで堅牢性の高いシステムの必要性
- 「ネットワークのクラウドネイティブ化」を進めるために適したクラウド基盤を模索していた
- 基幹システムの運用に耐えられる堅牢性・セキュリティ強度を備えたクラウド基盤が求められていた
- スモールスタートのため柔軟な対応が可能な導入パートナーを求めていた
解決策
- オンプレミスの既存業務システムの移行先としてOCIを選定
- OCI の導入・運用に関して豊富な実績を持つスマートスタイルに支援を依頼
結果
- 事業成長に合わせた迅速かつ柔軟なシステム環境を従来の半分のコストで実現
- 基幹システムの稼働にも耐えられる高い信頼性を備えたクラウド基盤を構築
- OCI導入によりインフラ環境コストを約50%削減
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導入事例インタビュー
左から
デジタル統括本部 デジタル推進部長 データプロダクト担当 前田 浩二 様
デジタル統括本部 デジタル開発部 システム基盤担当 坂齊 大輔 様
デジタル統括本部 デジタル開発部 システム開発担当 崎山 大介 様
※部署名や肩書は取材時のもの
柔軟性・拡張性に優れたシステム基盤を「OCI」で実現
大和ライフネクストでは現在、デジタル技術の積極活用に取り組んでおり、その一環として「ネットワークのクラウドネイティブ化」を進めています。これまでオンプレミス環境で運用してきた業務システムをクラウド環境に移行することで、柔軟性・拡張性に優れたシステム基盤の構築を目指しています。
弊社では主にWindows Serverを用いて業務システムのサーバ環境を構築しており、計72台のサーバを8000人のユーザーが日々利用しています。特にWindows Server 2008を用いて運用していたサーバは、OSのサポート期限が切れる前にクラウドに移行して環境を刷新しています。
具体的にはAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、OCIの主要3メガクラウドサービスを、それぞれ用途ごとに使い分ける「ハイブリッドクラウド」の方針をとっています。主に社外向けサービスのプラットフォームとしてAWSを、WindowsやMicrosoft 365と密接にかかわる部分はAzureを採用する方針を立てています。
その一方で、これまでオンプレミス環境で長年運用してきた既存システムの移行先としては、OCIに白羽の矢を立てました。
OCI 構成図
OCIのクラウド環境上でMDMシステムを新たに構築
十分な堅牢性やセキュリティ性能を低コストで利用できるOCIを選定
既存システムの移行先としてOCIを選んだ主な理由として、基幹システムをはじめとする各種業務システムを稼働させる上で、十分な堅牢性やセキュリティ強度を備えている点があります。他のメガクラウドサービスも堅牢性やセキュリティ対策の充実ぶりを謳っていますが、OCIもそれらのサービスと比較して引けを取らないにもかかわらず、コストを抑えて利用できる点を高く評価しました。
また、OCIは他社のクラウドサービスと比べて必要十分な機能数であったため、導入をスムーズに進められ管理の手間を抑えられることも選定の理由となりました。
左手前から 大和ライフネクスト 前田様 坂齋様 崎山様OCIの導入パートナーは専門性と柔軟性を備えたスマートスタイルを選定
OCIの導入や運用に関して豊富な実績と知見を持つスマートスタイルの支援を得られたことも、OCIを安心して導入できた理由の1つでした。弊社はまず小規模なシステムをクラウドに移行して、その結果を見ながら徐々に他のシステムへ横展開していく「スモールスタート」の手法をとりました。そのためには、スマートスタイルのように専門性が高く小回りが効き、柔軟な対応をとっていただけるベンダーと組む方が得策だと判断しました。
またコストに関しても、他のベンダーに依頼すると高額な移行コストが発生し、クラウドのコストメリットが帳消しになってしまうところが、スマートスタイルは極めて適正な価格で御見積いただいたため、大変助かりました。
大和ライフネクスト 崎山様クラウドネイティブなシステム環境をOCIで構築
OCIに関しては要件定義から設計、構築、テストに至るまで、すべての作業をスマートスタイルにお願いしました。カットオーバー後は大きなトラブルもなく安定稼働しています。運用開始後も24時間・365日体制でOCIの運用支援をお願いしていますが、幸いなことに緊急対応をお願いするようなトラブルには遭遇していません。
こうした結果を受けて、オンプレミスのWindows Server 2008環境で運用してきた他のシステムに関しても、順次OCIへの移行を進めています。2023年4月現在ではほぼすべてのWindows Server 2008環境をOCIに移行を完了しています。加えて今では単に既存システムをそのままの形でOCIに移行するだけでなく、その機能をOCI上で一から新たに構築する案件もいくつか立ち上がっています。
OCIはサービスの種類が厳選されているため、他のクラウドサービスのようにサービスの種類が多すぎて混乱してしまうようなことがありません。極めてシンプルに管理できるため、将来的にインフラ構築・運用の内製化を進める上でも有利だと思います。
このようにOCIは、今後弊社のDXを進める上で欠かすことができない重要なインフラと位置付けられていますので、スマートスタイルには引き続き柔軟かつスピード感のあるご支援をお願いできればと考えています。
スマートスタイルの対応範囲
大和ライフネクスト株式会社様 導入事例
- Oracle Cloud Infrastructure ( OCI )導入・移行事例
- Autonomous Database 導入事例
- マルチクラウド化事例